2025年9月15日月曜日

髙島野十郎展

 温暖化がどうのという話はあまり好きではない私でしたが、そんな私でも今年はさすがに特に暑いというのを実感し辟易した夏の終わり。妻に誘われ、千葉県立美術館へ。
 髙島野十郎さん、知らなかったのですが会場に入るなり見覚えある絵がちらほら・・・。あぁ、先日NHKで取り上げられていた画家さんだと気付き、その時魅入った画家さんだったので図らずも楽しい時間となりました。
 福岡生まれながら晩年は千葉の柏に住まれつつ、画壇にも属さず孤高に絵を描かれ続け、生前はほぼ無名で没後に評価されたとのこと。
 興味をひかれたのは、何のことはない田の脇の野原とその先に広がる夏の積乱雲の絵と、背景の茅葺屋根の廃屋と対照的にその庭先で人知れず真っ赤に咲くバラの描かれた絵。なんでしょうね、なんでもない風景なのですが、ジョギングしている時にふと出会った風景とかでも何となく感動した一瞬、を思い出させてくれるような絵でした。こういう絵が描ける、もしくはそれを描き残されるって凄いなぁと感じた次第でした。