2012年5月26日土曜日

つるバラ満開、ゼニアオイとナスタチウムの花。

アイスバーグ・クライミング
 アイスバーグ・クライミングが満開になりました。いよいよこれでおしまいです。うーん、もうちょっと咲いていて欲しいものです。

ッゼニアオイゼニアオイの開花
 花をお茶にするとレモンを入れた瞬間にブルーからピンクへ劇的に色が変わるというコモンマロウ(ウスベニアオイ)を育ててみたいと思っていたのですが、うちの近所にはこの写真の花が雑草のように生えていて、いつもコモンマロウじゃなかろうか?種か挿芽用の枝が欲しいなと狙っていました。昨年秋にこの種を道端で手に入れました。丸くてウニかフレンチクルーラーかというような面白い形態の種でした。それが今年の春に芽を出し、花が咲いたのですが、これはゼニアオイっぽい。コモンマロウの亜種なのでかなり近いですが江戸時代に入ってきて畑の脇などにほぼ雑草化しているとの事。なるほど。その辺を調べていたらマーシュマロウとコモンマロウは同じくマロウといっていてもマーシュマロウは学名:Althaea officinalisで、コモンマロウは学名がMalva sylvestrisで全く別系統なんですね。しかもマーシュマロウの別名はウスベニタチアオイ、コモンマロウの別名はウスベニアオイ。いやー、なんとややこしい!いや勉強になりました。

ナスタチウムナスタチウムの花。
 別名キンレンカともいうらしいこのハーブは、いわゆるエディブルフラワー(食える花)として有名です。エディブルフラワーとか聞くとなにか新鮮で洒落てるなぁ~なんてすぐに思ってしまいましたが、よく考えると酢の物の菊花とか塩漬けの桜花など、年間行事でちょこちょこ花を食べてました。横文字に弱くていかんですね。
 このハーブは葉や花をサラダやサンドウィッチにすると、ちょっとワサビっぽい刺激のある爽やかさがいいと聞いてましたが…苦い!私にはちょっときつかったです。花後の実は酢に漬けるとケッパーの代わりになるとか。そのうちチャレンジしてみます。

植物の分類について

日本草本植物総検索誌 双子葉篇 杉本順一著 刊1965年 18歳から20歳までの間、植物の生き字引のような金井弘夫博士に植物分類学を学ぶ幸運な機会がありました。その際先生が下さった『日本草本植物総検索誌 双子葉篇 杉本順一著 刊1965年』という辞書というか辞典というかの本。この写真はその本からの引用ですが、写真中の28番のハナウドですがこれはよくあるセリ科の植物(パセリ,セリ,ニンジン,セロリ,ウドなどですね。)の一種。28番はA1A2と枝分かれし、A1はさらにB1、B2と枝分かれしていますね。葉にうぶ毛があるかないかで種類が分かれ、毛の形状でさらに分かれてなんていうマニアックな世界。私は基本的に大雑把な人間ですが、意外とこういう植物の分類って大事なんですよ。
 たとえばジャガイモ、トマト、ピーマン、ナス、トウガラシ。これらの野菜を聞いて共通するのはなんだと思われますでしょうか?これらは全てナス科の植物で、その点では親戚みたいなものです。みんな花が良く似ています。そしてナス科は見方によっては毒性ともいえるアルカロイドを含むものが多いのが特徴です。アルカロイドは色々な形があるそうですが、最近話題の脱法ハーブのトリップする作用をしたり茶やコーヒーのカフェイン、タバコのニコチン(そう、つまりタバコ(タバコという植物からタバコは作られてます。)もナス科なんです!)もそうですね。そしてトマトにはトマチン、ジャガイモにはソラニンというアルカロイドが含まれます。ソラニン中毒は日本でもしばしば起きていて頭痛・嘔吐・腹痛などで食中毒を起こします。もちろん『芽を取る、皮をむく。』などの通常調理をしていれば全く問題はありません。
 また、虫についても植物の分類が役に立ちます。セリ科ならセリ科特有の虫がつきやすいということがあります。蝶で言うと、モンシロチョウはアブラナ科によく産卵します。アブラナ科ですと菜の花(アブラナ)やキャベツ、白菜、大根、カリフラワー、小松菜、ブロッコリーなどですね。一方、キアゲハはセリ科ですのでパセリ,ニンジンなどを食害します。アゲハはミカン科なのでサンショウや我が家ではルー(ヘンルーダ)が食害されます。
 このように植物のある共通した特徴をつかんで、セリ科、ナス科なんていうふうに大まかなカテゴライズを掴んでおくだけでその仲間特有の長所短所などがざっくりと把握できます。薬効や毒性、病虫害対策なども共通してくることが多いですし、連作障害を避ける時にはこのカテゴライズが重要です。ここは去年ナスを植えて育てていたから今年はジャガイモにしよう!なんて駄目ですね(笑)。どちらもナス科です。ということでマニアックですが知っておくとチョコチョコ役立つ植物分類、知れば知るほど楽しいですよ。

2012年5月19日土曜日

大輪 二花

Papaver orientale 'Princesse Louise'Papaver orientale 'Princesse Louise'
オリエンタルポピー・プリンセス ルイーズ、一名:オニゲシ。草丈1m。花径10cm~20cm。
 2010年の秋にフランスのRoyal Fleur社の種を購入し、それから育った株達です。この種は高い種でしたが、そのぶん大量に種粒が入っていて、発芽率も素晴らしく良かったです。ちょっと目をはなした隙に娘達と妻が全ての種を楽しそうにバラ撒いてくれたせいもあり、おかげでオニゲシだらけの庭になりました(苦笑)。暖地の湿度に弱く夏越しが鍵との事でしたがすっかり庭に定着してくれました。
 5月は花盛りの季節ですが今年は天候に恵まれなかったですね。激しい風や雨で、咲いたばかりの花々をすっかりやられてしまいました。しかし花どころではなく、筑波方面でのひどい竜巻被害など、被害にあわれてしまった方々を思うと胸のいたむところです。
 東日本大震災から続く自然の猛威に翻弄され、またそれに伴う人災など悲しい記事が多いですが、人心まですさんだりせず、心の豊かさや人への気遣い、やさしさなどを忘れない、明るさを失わない社会であり続け、その一員であれたらと思っています。
 
シャクヤク 待ちに待ったシャクヤクの開花でしたが、このたびの雷雨と強風にすっかりやられてしまい、今年の開花はこんな感じでした。残念。
暖かさと共に庭には害虫もやってきました。ニジュウヤホシテントウムシやチュウレンジバチ、そして悪魔のヨトウムシ。頂き物のニームをまいてみたりもしましたが、やはり効果抜群、強力無比、『テデトール』を今年も使ってます。私はテデトールはすっかり使い慣れてしまい、効果も使用上の注意も熟知してしまったので、今ではさらに強力な『スデデトール』と同時に『ツブシチオン』を愛用しています。みるみる害虫を駆除できて気持ちいいです(が、手は気持ち悪いです。特に使用後…。)。

2012年5月17日木曜日

『ロボット』カレル・チャペックと、つるアイスバーグ(Iceberg Climbing)。

カレル・チャペック『ロボット』 『園芸家12ヶ月』で知ったカレル・チャペック。この本の面白いところは園芸についての12ヶ月(四季折々の園芸の楽しさとか)ではなく、『園芸家という生き物の生態』の12ヶ月におよぶ観察記といった感があり、園芸好きなら笑いを堪えられないところが多い非常に面白い本でした。
 カレル・チャペックの他の本も読んでみたくなり、借りてきたこの本。『ロボット』です。ロボットという言葉はこの本で初めて生まれた言葉らしい。
 今朝、未読のこの本を手に会社に向かい、通勤電車で読み始めましたが、…面白い!ストーリーにのめり込んでしまい、危うく下車駅に気付かず乗り過ごすところでした。帰宅中もぐんぐん読みすすめ、晩ご飯中も読みながら食べてしまい(行儀悪いですね)、久々の即日読破です。名作です。
 面白い中にも哲学的要素が多々あって考えさせられもします。理想とはなにか?理想理想とよくいうけれども、仮に理想を現実にできたとして、その理想的になった状態を何年と過ごす想像をしてみると実は理想的じゃなかった!なんてことを多感な年頃に考えたっけなぁ~…と思い出したりしました。
 
Iceberg Climbing
 つるアイスバーグ(Iceberg Climbing)です。
一面に咲きました。この季節は毎日の変化が劇的で毎日よろこばされます。
 1968年イギリスのCant. B.R作出。中輪純白の微香花。返り咲き。一名:シュネヴィチェン(白雪姫)。
 

2012年5月16日水曜日

フォックスグローブが咲きました。

フォックスグローブ(ジギタリス)
 ジキタリス、別名フォックスグローブ、きつねの手袋が咲きました。株自体も大きくなる上、うちでは数少ない背たかのっぽの花なので庭で目立ってます。

2012年5月13日日曜日

5月の庭はやる事が山積

オタマジャクシの上陸 メダカとオタマジャクシのいる水瓶を掃除していたら、ぴょんっと飛び出たこの子。カエルになったんですね。食われないように気をつけてね。


シュラブローズ ブラッシングノックアウト
今日の庭仕事は腰と背中が疲れるやら日焼けがちょっと痛いやら、今年初めて蚊に刺されるやらでしたが、花々は咲き誇り、香りも良くて、収穫もたっぷりでき、気分よく楽しく充実した一日でした。とゆうことでまたもやブラッシングノックアウトの写真です。
アイスバーグクライミング
  着々とアイスバーグの花が咲いています。満開はもうすぐ。いいですねぇ~バラは。
 
ヒメツルソバ(ポリゴナム)
 なんのことはない写真なんですけども、ヒメツルソバ(ポリゴナム)の辺りに小さな双葉がたくさん出ていたのが気になっていたんですが、本葉が出てやっと分かりました。ヒメツルソバの芽です(笑)。まぁ、ヒメツルソバの下にでてるんだから当たり前といえば当たり前なんですが凄い数で雑草みたいだったもんで驚きました。さすがに強い草です。こういう強さのせいでどんな環境でもしっかりと生えてるんですね。
クリーピングタイムの花がら
 今朝はロッケリー(ロックガーデン)のヒソップやセイヴォリーウィンターの収穫を兼ねた剪定とタイムの花がら摘みをしてました。ヒソップやセイヴォリーのスパイシーな香りを楽しみながらの収穫でいい時間をすごせました。
タイムの花が終わり始めたので、花がらを摘んでいたら、タイムのきつさをなくして爽やかさだけ残したようないい香りがしました。あまりに柑橘系のいい香りなので捨てずにお茶にしてみました。花がらですから本来の香り成分は少なくなっていると思いますが、私がお茶で頂くにはちょうど良く、香りを楽しめました。

今日の収穫スイートマジョラム
今日は朝から
・芝の雑草抜き
・クレマチスのプラ枠をはずして柵に完全移行する誘引
・ブラックベリーの誘引
・ビオラ・スイートマジョラム、ヒソップ、タンジー、ワームウッド、クリーピングタイムの剪定と収穫
・堆肥場から堆肥取り出しと、新規に剪定がらとヌカ入れ
・アネモネに礼肥として堆肥まき
・花がらつみ
・メダカ鉢清掃
・メダカ稚魚のプラケース清掃
・ロベージとセージ植えつけ
・四季咲きコスモス、撫子、バジル、ディルの芽を鉢上げ
・収穫したハーブの水洗いとザルあげ
・落ち葉の掃除
・水遣り
などやりました。腰が痛くなりましたが楽しめました。堆肥作り場はミミズが大量なのと大きいのとでビックリしました。おかげでフカフカのいいにおいの堆肥ができてました。堆肥を手にとっては鼻に近づけてクンクンかいでました。自分で作った堆肥のにおいをかぐ瞬間はなんとも幸せです。ニヤッとしてしまいますw。
 本日の収穫物はスイートマジョラム、セイヴォリーウィンター、ヒソップ、タイムです。また家の中のあちこちにハーブがぶら下がるようになりました。満足満足。

2012年5月12日土曜日

5月の花々。カミツレ、オニゲシ、ブラックベリー、バラ。

オリエンタルポピー・プリンセスルイーズ
 綺麗に咲きました。ただ本当に花が短い。雨と風があったせいか2日程度しか持ちません。今週はどうだろう?
ジャーマンカモミールとシロテンハナムグリ
 ジャーマンカモミールと花の蜜を吸うハナムグリ君です。これから夏にかけて次々と花を咲かせてくれるカモミールはお茶にするととても飲みやすく、リンゴの香りで好きなハーブです。安眠効果があるそうですが我が家には寝つきが良くて朝までぐっすりの人しかいないので効果の程は不明。でも単純に美味しいハーブティーができますよ。

ブラックベリーの花
 ブラックベリーが元気です。このベリー系もバラの仲間だというのが花を見ると良く分かります。花もいいですね~。

ブラッシングノックアウト
 ブラッシングノックアウトが次々咲き始めました。去年よりピンクが濃く咲いてくれていて綺麗です。わずかにバラの香りがします。

2012年5月11日金曜日

コモンセージが咲きました。

コモンセージ
 ハーブティーやハーブソルトに使っているセージです。料理やお茶もいいのですが花もまたきれいです。この時期つぎつぎと咲いていってくれます。花のサルビアの系統はこのセージの仲間だそうで、花の綺麗なのもなるほどと納得がいきます。セージ・サルビアの仲間には薬効の高いものが多く、その中の一部は最近問題となっている脱法ハーブに使われているとか。薬と毒とは紙一重。正しく使いたいものですね。

2012年5月10日木曜日

クレマチス モンタナ スプーネリ

クレマチス モンタナ スプーネリ
 スプーネリが咲きました。淡いよい香りがします。うちのクレマチスたちはまだ今年きたばかりの一年生。つるがのびていくのが頼もしく嬉しく感じる今日この頃です。

2012年5月8日火曜日

ブログとHPのタイトルをかえました。

庭にでてますHP TOP変更
 今まで4年ほど『ちょこっと…Tillandsia』というタイトルでHPとブログをやってまいりました。
 庭をもってからは着生植物のティランジアよりも庭に地植えした植物が中心となり、タイトルと内容が合わなくなってまいりました。そこでタイトルを改めまして『今日も庭にでてます。』の名前で再スタートいたします。今後ともよろしくお願いいたします。



2012年5月6日日曜日

香澄公園と庭のチャイブの花。

香澄公園
 GWも最終日。子供をつれて近所の香澄公園に行きました。木漏れ日のなか、新緑もきれいで清々しく、きてよかったなぁと思えました。
 久しぶりに子供とフリスビーをしました。小学校も3年になったせいか、すっかり投げ方も上手になっていてフリスビーらしくなりました。だいぶ走って私もすっかりいい運動になりました。子供の成長は早いですね。

チャイブスの葱坊主
 チャイブスの葱坊主が咲きました。見たとおりのネギの仲間です。ネギとして使うことは私のところではあまりないですが花がかわいいのでそれを楽しんでます。
 育ててみて驚きましたが、ネギ系は種から育てるとものすごく時間がかかりました。初年度は収穫も開花もみこめないでしょう。根元が球根状になっていて、これが充実しないとどうにもなりません。だからネギとかニンニクは苗でたくさん売っているのだなぁと納得しました。

2012年5月5日土曜日

アイスバーグの花。庭仕事は経験と想像と。

アイスバーグ クライミング
 つるアイスバーグが咲きました。2010年の7月に京成バラ園で新苗で買った子です。苗の時は40cm程度でしたが、今は3m近くに伸びました。このバラは非常に丈夫で手のかからない種類です。まだ2年経っていないバラ育てですが、だんだんこのバラの成長速度や枝ぶりから未来が想像できるようになりました。バラに限らず、ロックガーデンも岩を覆うようにピンクの花が咲き乱れる姿を思い描きながら岩のすき間にクリーピングタイムを植えたり、クレマチスのつたう姿を想像しながら柵を作ったり、庭仕事の大きな楽しみがこの想像のような気がしてきました。
庭仕事と庭の植物になれてくると、この想像がよくあたるようになります。思い描いていた夢が現実になるような。日々の庭作業のなかでふとした時にこの想像に近づく小さな瞬間瞬間を見るときがあります。その時はしみじみと嬉しさを感じるものです。

2012年5月4日金曜日

セイヨウサンザシとオリエンタルポピーの花

セイヨウサンザシ(ホーソーン)
 今年の早春に植えたセイヨウサンザシの若い苗が咲き始めました。別名ホーソーンとか、メイフラワーとかいうそうで、まさに時期的にメイフラワーですね。ちょっと香りが独特的なことがあちこちのサイトで書かれていましたが今日は香りせず。どんな香りでしょうかね。

オリエンタルポピー・プリンセスルイーズ
 大輪の花を咲かせるポピー、オリエンタルポピーが咲き始めました。見事なのですが花が短いです。もう少しながく咲いてくれるといいのですが。