2012年8月4日土曜日

新島に行ってきました。

新島 石山展望台から地内島をみる。 仕事で新島に行ってまいりました。

 とにかく、青くて綺麗な空と紺碧の海!
 白くキラキラかがやく砂浜!

 あまりに分かりやすい美しい景色の広がる島です。この写真はかつての軽石の採掘場であった(今は同じ山の別のエリアが掘られています。)石山展望台からの写真です。観光の方々が海を満喫される中、私は軽石の山を満喫してました(笑)。
 雑草のように生えているアシタバ、地を這うノバラ、カナヘビとちょっと似た、光沢のあるトカゲ、ツチガエルのような、小型でイボイボでポッチャリしたカエル。新島の植物や動物も新島らしさがあって面白いものでした。
 新島の南西側に位置する石山・向山は、どこを見ても石。小粒の浮かぶ軽石や硬い軽石など一つ一つ手にとっては眺めて満喫できました。先日館山の海岸に打ち上げられていた軽石は石山展望台付近にあった軽石とそっくりでした。ここから流れ着いたんですかね。

民宿キデーさんの抗火石石倉 今回、お宿は『民宿キデー』さんのお世話になりました。キデーさんのブログで、この写真の軽石の石蔵を宿泊客の憩いの場として提供されていると知り、こちらに決めました。ご主人に伺ったところ、この石蔵は昭和30年ごろに建てたものだと思うとのことでした。
 新島で普通に見られる軽石の建物は実に面白くて、本州の建築の常識を覆されるようなことが多くて驚きます。写真をよく見ていただくと分かるのですが、この蔵は天井(屋根の板の裏側です。)も壁も何から何まで軽石でできていますが、屋根を支える垂木というか、梁というかのブロック状の石も軽石で、この石のジョイントは通常モルタルでの結合のみで鉄筋も何も入っていないそうです。木片とボンドで作る子供の工作の様な(とは言ってもそこに石工の技があるのでしょうが)作りなのです。木の柱や梁が屋根を支えていると思われるかもしれませんが、これはかつて隠居場として天井や襖や床上げをされていた時代の名残で構造体とは縁が切れていて支えとはなっていないのです。また、軽石で屋根まで葺かれていますが、その石は今では貴重なカブ石(浮かぶ軽石)の為に水を通しにくく、その為、雨漏りしなくなっています。
 新島では2000年に、三宅島の噴火活動に呼応して発生した群発地震がありました。この時、伊豆諸島ではたった2ヶ月の間に震度6弱の揺れを含むM6級地震5回、M5級地震36回、M4以上591回という大変な地震活動がありました。しかしこうした石蔵は今も普通に現存しています。軽石の様々な不思議さが、この建物の随所に良く現れています。
 それと、キデーさんのお料理はボリュームもあり、地元の新鮮魚介に有機栽培の野菜と大変美味でした。地海苔のお吸い物、アシタバ、果物みたいに甘かったミニトマトのアイコ、大満足でした。またお願いします。

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