2013年7月17日水曜日

霧ケ峰の黒曜石

霧ヶ峰の黒曜石
 今回の霧ケ峰ハイキングで、霧ケ峰周辺には黒曜石が出ると聞いた長女が、やたらと黒曜石を欲しがりました。今回行くエリアに黒曜石の岩盤とかシリカの多い溶岩の層などあまり聞かなかったですし、歩いていても安山岩の鉄平石だらけの山でしたので、溶岩の種類からして違うので「ただの天然ガラスだよ。」とか、「ただのパーライトの原料の1つだよ。」などと言って気をそらそうとしてみましたが、探す気満々のご様子。難しいだろうなと思いつつ、歩きながら気をつけていました。
 八島ヶ原湿原から登り始め、奥霧小屋を過ぎて登り続け、あと少しで物見岩という斜面の土の中に、キラリとしたものが出ているのを見つけました。取り出して土をとると、薄片でもあり、真っ黒ではないですが黒曜石と思います。辺りには黒曜石の露顕も無くなぜここにあるのだろうか?もしやただのガラスのかけらか?とも思いましたが、人工物には思えず持ち帰り、帰宅してから調べました。
 この霧ケ峰界隈で黒曜石が採られていたのは和田峠周辺が有名だそうです。そして物見岩や八島ヶ原湿原には黒曜石が大量に出土した遺跡があるそうです。石器時代には人の手であちこちにこの黒曜石は運ばれたようで、周辺エリアの畑などでも出土するようです。検索してみると、和田峠産の黒曜石は薄片でも真っ黒で、このやや半透明な黒曜石は和田峠付近の古峠口から出た黒曜石のようで一安心。思わぬ勉強になりました。

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