2018年10月1日月曜日

ティエリさんのフランスパン


 八千代市の緑豊かで長閑な吉橋の丘の上にティエリさんのお店はひっそりとあります。
ティエリさんのパンを食べて、パンが主食となるわけだど深く納得させられました。菓子パンや惣菜パンであれば味も色々ですし、見た目も派手にも可愛らしくも色々できると思いますが、こちらは地味なハードパンばかり。しかし噛めば噛むほど様々な深い香りと酸味や甘味などの味わいを感じることが出来ました。単なるの単一の純粋培養天然酵母ではなく、ティエリさん培養の複雑な味を作り出す発酵種のなせるわざなのでしょう。目を閉じてじっくり噛みしめたい深い味わいです。この地味なようでいて飽きのこない深い味わいは、まさに日本人にとっての米と通じるものがあると思います。肉などは美味しいですが、毎日三度三食食べ続けることは多くの日本人にとって難しいと思います。一方、お米は様々な調理法やほとんどすべてのおかずに合ってしまう特色から、結婚式のようなハレの日にも、故人との別れのような悲しい席でも、運動会のような元気溢れる楽しい日にも、病で食欲のない時や、挫折してしまった悲しいような時にも常に寄り添い、時に盛り上げ、時に慰め、時に力づけるように、いつも我々の生活の共にあります。ティエリさんのパンもまさにそんな味わいの素晴らしいパンでした。無人販売でお店の中のポストのような木箱にお金を入れて購入する方式ですので、小銭をたくさん用意して伺いましょう。


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