2022年4月13日水曜日

神にあいたければ、庭を探せ。

The best place to find God is in a garden.
You can dig for him there.
- George Bernard Shaw

 " グリーンフィンガーズ "という、園芸を通して囚人たちが生き甲斐を見出していく、実話に基づいたという映画の中で、『神にあいたければ、庭を探せ。バーナード・ショーがそう言ってるよ。』というセリフがあった。特に命が溢れかえる春の庭ではそんな思いのする機会が多い。また、そんな共感をできる庭を作ってきたことも園芸趣味人なら嬉しいものだと思う。神様が住むにはある程度は庭に植物や生き物が満ちてこないと、そのようには感じられないからね。土もそう。いい土は粒子の種類や大きさ、色カタチ、匂いなど全てが多種多様で豊か。土を手の上でほぐして鼻を近づけてニコニコするのは農家や園芸趣味人なら当然だろうと思う。土を見たり嗅いだり、温かな手触りを感じたりして思わず頬が緩んでしまうようになるには、何年もかかっているはずだ。命など感じられなかった冷たく固く、単純な鉱物の粒子やチリの集まりに過ぎなかった土に、多様な養分と命が宿り、それらが元気に活動して、自らさらなる変化をする生きた土になるよう、精力を注ぎ込んだであろうから。この成長・変化する土から生まれた植物や虫、動物たちが、またさらにそれぞれ影響し合って、更なる無限の成長と変化を巻き起こす。それはもう小さな宇宙のようなもの。そりゃ神も感じるわけですよ。

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