2015年3月28日土曜日

無くて七癖

 桜の蕾はほころび始め、ビオラ、ウグイスカグラ、アネモネ、ヘレボロスは咲き誇っています。チューリップ、チオノドクサ、バラやクレマチスの新芽はグングン伸びて、本格的に春がやってきたのだなぁと実感します。そんな成長の季節に入ると、元気なのは育てている草花ばかりではありません。冬の間に地下で淡々と成長していた“厄介な奴ら”もついに姿を現し始めました。

フキにドクダミ。今年も姿を現しました。フキはふきのとう、キャラブキなど食用になり、ドクダミは十薬と言われるほど様々な薬効のある有用なハーブでもありますが、どちらも地下茎で爆発的に増え、根絶することの難しさ、ドクダミにいたっては正露丸のような独特な匂いもあって、非常に嫌われる雑草です。 この植物を放置しておくと、地下茎で他の植物を蹂躙してしまうほどに庭に蔓延ってしまうので根ごと抜き去るのですが、この根が非常に長く厄介なのです。ドクダミの根は上の写真の赤い点線のように地中を這っています。しかも地下茎は地中20cm前後の深い位置で伸びたりもしていて、折れ易くもあり、実に手間がかかります。フキの根は太く丈夫なので、比較的抜きやすいです。

 上の写真はドクダミを抜いた状態。①と①’は一本でしたが赤○の部分で折れてしまいました。折れると大変!折れた先はどこだ?と探さなくてはなりません。根茎の長さは約60cm、長い!②を見ると、地下茎で伸びた途中に分岐を作って地上に向かわせ、芽と葉を出しているのが分かります。この様にして地上部は増殖していく訳ですね。③③’も一本でしたがやはり赤△の部分で折れてしまいました。この折れ易さがこの植物の抜き難くしている理由のひとつです。

 真冬の間は地上部は無くなっていますが、こうして人目を避けて地中深くで白い地下茎をジワジワジワジワと伸ばし続けているのです。逞しい植物ですね。ちなみにこのドクダミ、煎じて等して服用すれば血圧を下げる・解毒・利尿・便秘の解消・動脈硬化の予防、生葉を潰して貼って湿疹やかぶれに効くという様々な薬効があります。また、天ぷらにすると非常に美味との事。機会があったら試してみようと思います。こんな素晴らしい植物、もっと広い庭があったら庭の一隅に殖やしておいても良いのですが、我が家の庭にそのスペースはないので抜き去ります。ラウンドアップなどの除草剤を上手に使うのも手ですが、しばらくは手作業で対処しようと思います。
 植物の世界も無くて七癖。長所と見るか短所と見るか・・・。

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