2013年3月8日金曜日

石の勉強



 今日は現場の下見の帰りに浜松町の旧芝離宮恩賜庭園とその隣にある抗火石の崩れ積みのある場所を見てきました。上の写真が抗火石の崩れ積み。大きいものは1.5mほどもある大きな抗火石を石組みしていまして圧巻でした。モルタルもほとんどはみ出ていなくて丁寧な施工でした。案内板を見ると昭和59年に新島村から港区に寄贈された石とのこと。かれこれ29年経つ石組みなのですね。なかなかいい風格でした。
 芝離宮にうつりまして上から二番目の写真、水仙が満開でいい香りでした。梅も沢山咲いていてなんとも春の風情を満喫できました。
 その下の写真は私の故郷の近くの石で根府川石の石組み。実に自然で力強い石の配置だなぁと感じますがどうでしょうか。
 根府川周辺は私が子供の頃によく潜って貝などを採っていた場所です。そのため、根府川石は見慣れた石なのです。江戸城築城の折には、この界隈(神奈川県小田原市~真鶴町)の石はたくさん使われたので、当時の人々が石をノミでえぐって矢を打った規則的な痕跡のある石が海の中にも沢山落ちていて、採石の歴史など知らなかった当時はその不自然に規則的な石の穴を不思議に感じたものでした。
 一番下の写真は最近よくみるモルタルでベチャベチャと固めてある石組み。悲しいですね。石が泣いている様な気がします。

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