2014年1月2日木曜日

南房観光。【鋸山~をくづれ水仙郷】

  
 今日は人生初の鋸山観光です。千葉県民である以上、いつか一回は!と思っていました。まずは時間も厳しかったのでロープウェーで山頂を目指します。切り立った岸壁が良く見えますね(左上写真)。次に早速ですが名勝『地獄のぞき』高所恐怖症ではないですが、先端に立って下を覗くと確かにぞっとします。よくこんなになるまで人の手で岩を掘っていたものと感動いたします(上中央写真)。次は地獄のぞき隣の断崖。これまた凄い高さです。岩に横筋が見えるのですが、これはつるはしの様な石工道具で、人力でコツコツ上から石を掘っていった跡なんですね。じょじょに下に下がっていった結果、このような断崖ができたということですが、大きな海を眼前にした中で、人間のちっぽけさと人の営みの偉大さを同時に感じる風景です(右上写真)。こんなに地形を変えるまでして掘り出された大量の房州石は、東京湾の反対岸の横須賀から横浜で大量に使われ、明治期の横浜港開港を支えたそうです。今でも山手や港の見える丘公園を歩いていると、この房州石を見つけることが出来ます。
  
 続きまして地獄のぞきを反対側から見た写真です。石工さん達が堀り下がっていった横筋がよく見えます(左上写真)。山頂付近の断崖を一通り楽しんだら古刹、日本寺内の散策です。急な階段をひたすら降りて行きます。「これって凄く降りてるけど、後で上がるんだよね・・・?」「そういうことになるよね・・・。」なんて言いながら後顧に憂いをドンドン募らせながら降りて行きます。目的は日本最大の大仏様。30mあるそうです。急な下り階段を半ば過ぎたあたりから膝や腿の筋肉がプルプルし始めます。歳はとりたくないですね(苦笑)。そしてお目当ての大仏様にご対面(上中央写真)。休憩所辺りから見ると奈良の大仏様と大して変わらないではないか・・・なんて思ったのでしたが、近くまで行きますと確かにデカイ!さすが日本最大です。きてよかったです。こちらの大仏様は元は1783年に作られ、長い年月の中で崩壊してしまったそうで、それが昭和44年に復元され、今日に至るとの事。私とあまり年が変わらないのですね!親近感が沸きました。
 さあ、帰り道の急登です。「まるで『人の一生は重荷を負て遠き道を行くが如し急くべからず…徳川家康』だね。」「・・・。」不毛な会話を繰り広げつつ一歩一歩上へ上へ・・・(右上写真)。

 階段が終わって最後の自然石のゴツゴツした斜面の登り。もう一息。ガンバ!
 鋸山は歴史的にもハイキング的にもかなり面白い山でした。早朝に出てじっくり丸一日かけて探検したり、寺院巡りをすれば、よりしっかりと満喫できると思います。また着たいところですが、山の神様が、「もう一生来ることはないじゃろうて・・・。」と仰っていたので元気な娘たちとか、単独でのチャレンジになることでしょう(笑)。

 無事に車に戻り、今度は水仙を見に【をくづれ水仙郷】へ。水仙は6分咲きといった感じでしたが水仙の香りも漂い綺麗でした。実に沢山の水仙が植えられていて今でも十分見応えがありますが、まだ『植えました!』というグリッドが見えているので、2年ぐらいして球根が増えたら、もうそれはそれは桃源郷のような水仙の絨毯が出来上がるのではないかと期待が膨らむ風景でした。 

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