2016年5月27日金曜日

ミルラ香 - Myrrh scented Rose

 今年の早春にデビッド・オースチン・ロージズ社から購入したイングリッシュローズの第1号となる『コンスタンス・スプライ』に花が一輪咲きました。

このバラの説明書きに、『強いミルラ香』という聞いた事のない香りがあるとありました。ミルラ香・・・?どんな香りだろうと楽しみにしておりました。
 早速、クンクンクン・・・。お上品ないい香り~。スパイシーな香りとリンスっぽいような香りを混ぜたような素敵な香りがして目を閉じて堪能してしまいます。これは実にいい香り。ミルラ香に興味が出てきたのでちょっと調べてみると、ミルラとは没薬(もつやく)とも言うそうで、ムクロジ目カンラン科コンミフォラ属(ミルラノキ属)の各種樹木から分泌される、赤褐色の植物性ゴム樹脂のことであるそうだ。もつやく・・・聖書に出てくる、キリストの生誕時に東方の三賢者が持ってきた三つの贈り物の『黄金・乳香・没薬』の没薬がまさにこのモツヤク(ミルラ)なのだそうだ。また防腐効果があってミイラ作りの際の防腐処理にも使われていたようで、ミイラの語源はミルラから来ているという説もあるとか・・・。うーん、死の香りでもあるのね。しかしこれは大好きな香り。知っている香りの中でもトップクラスに高貴でエレガントな香り。このコンスタンス・スプライは扱いに困るほど大株になるというツルバラ。大株になったこのバラが満開になった日には、どれほどの香りに包まれるのだろうか・・・と想像すると今から陶然としてしまうのでした。

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